10体のロボットが繰り広げる
『ペヤングソースやきそば』ができるまでの工程を見てみよう。
『ミキシング』
小麦粉に調味液(塩・水・かんすいなど)を加えながらミキサーに入れてよく混ぜます。混ぜたものをよく捏ねることにより、グルテンの網目構造を形成し、麺のコシを生み出します。混ぜられた粉はターンテーブルでならされながら複合機へ送られます。
『複合』
捏ねあがった粉のかたまりを複合機で2枚の生地(麺帯)にしてから、この2つの生地(麺帯)をさらに1枚に重ね合わせます。2枚の生地(麺帯)を合わせることにより、強度を増し、表面のなめらかさを作ります。これにより麺の歯ごたえのもとが生まれます。
『圧延』
複合機でできた麺帯を5台の圧延ローラーで、形成されたグルテンを壊さないように徐々に薄くしていきます。当工場では1ミリ以下の薄さにしていきます。
『切り出し』
所定の切刃がついたローラーを通ると薄くなった麺帯が1本1本の麺線となります。切り出された麺線は同時に中華麺独特なウェーブも形成されます。
『蒸し』
切り出された麺線を一定の気圧の蒸し機で約2分30秒蒸します。蒸すことにより、麺線の中のでん粉がアルファー化して、消化しやすい麺になります。
『分配』
蒸し機を通った麺線には、水(水分)がかけられながら、余分な水分を飛ばし、引き伸ばされ、1食分の長さにカットされ、バスケット(金枠)に入っていきます。
『油揚げ』
バスケットに入った麺は、油層(フライヤー)に入り、約160度で1分30秒ほど揚げます。ここで生地の段階で約30~40%だった水分が約2%ほどに減少し、乾燥状態になります。乾燥することにより、でん粉のアルファー化を固定します。
『冷却』
冷却コンベアーに通し、高温になった麺に送風を吹き付け、約30度まで冷まされます。その後センサーカメラによって表裏の状態をチェックします。問題のあるものはこの時点ではじかれます。
『格納』
センサーカメラにより表裏をチェックしながら、カップ(容器)に麺を納めます。かやく、ソース、スパイスの小袋を入れ、小袋の有無はAIカメラでチェックされます。
『密閉』
重量チェッカーでチェックされ、適合品のみアルミシールで密閉します。密閉されたシールフタは空気が漏れないかチェックされます。
『検査』
密封された商品の密閉状態や印字を確認し、さらに金属探知機、X線検査機を通ります。
『包装』
適合した製品だけがシュリンクトンネルを通過し、外装フィルムで梱包されます。
最後はAIカメラで包装がチェックされ
段ボールに箱詰めされます!